デモクリタスのような 初期のギリシャ人は 物質の最小の不可分単位である アトムという概念を 最初に提唱しました この概念は後にイギリスの 科学者ジョン・ダルトンによって 原子論として発表されました ダルトンの原子論の 第一の前提は 元素は原子と呼ばれる 小さな不可分の粒子で 構成されていることを 示唆しています 例えば 水素は2つの水素原子が 結合してできており 酸素は2つの酸素原子が 結合してできています 第2の前提は 同じ元素の原子は同一で 他の元素の原子とは 異なるということです したがって 水素の原子は すべて同じであるが 酸素の原子とは 異なるということになります 第3の前提は 異なる元素の原子は 単純な整数比で 互いに結合して化合物を 形成することができる というものです 例えば水素の2つの原子と 酸素の1つの原子が 2対1の比率で結合して H2O 水を形成します ダルトンの理論の最後の前提は 化学反応が1つの元素の原子を 別の元素の原子に 変えるのではなく その代わりに 既存の原子が 新しい物質を形成するために 自分自身を再編成 することであると述べています 水ができるとき既存の水素原子と 酸素原子は 生成も破壊されることもなく 再配列されるだけです ダルトンは 化学反応の 2つの以前の法則 質量保存の法則」と 定比例の法則」に基づいて 原子論を構築しました 質量保存の法則は 化学反応の前後の総質量が 一定であることを 示しています したがって 18グラムの水は 2グラムの水素と 16グラムの酸素に分解されます 定比例の法則とは ある化学化合物では 発生源に関係なく 構成元素の質量比が常に 一定であることを示しています 純粋な水のサンプルは 水の総質量に関係なく 酸素に対する水素の質量比が 常に1対8になります そこでダルトンは 独自の理論に基づいて 倍数比例の法則」を 提唱しました この法則によると 2つの元素が結合して 2つ以上の化合物を形成するとき 一方の元素の異なる質量は 他方の元素の固定質量と 小さな整数比で結合します つまり 2gの固定質量の 水素とは 32gまたは16gの異なる 質量の酸素が 2対1の小さな 整数比で結合して 2つの異なる化合物である 過酸化水素と水を形成します