2.18:

接着

JoVE Core
Biology
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JoVE Core Biology
Adhesion

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01:14 min
March 11, 2019

接着は、ある種類の分子が別の種類の分子に引き寄せられる時に生じます。水は、ガラスや植物のセルロースのように極性を持つ表面の下で接着性を発揮します。ガラスの場合、正の電荷を持つ水の水素分子は、隣接した水分子の酸素よりも、負の電荷を持つシリカの酸素分子に引き付けられます。

毛細管現象は、水の接着性の結果生じるものです。細いガラス管を水中に挿入すると、水分子が管の表面に付着し、管内の水位が上昇します。ガラス管の直径が小さいほど、より多くの水分子がガラス面に触れるため、水位が上昇します。水の接着力が重力の引きよりも大きい限り、毛細管現象は続きます。

植物は、毛細管現象の接着力と水分子同士の凝集力を利用して、水を根から葉へと運びます。植物には、木部管という細長い細胞で構成され、管状要素と呼ばれるものがあり、水を運ぶ役割を果たしています。水分子はセルロースに引き寄せられるので、水分子は木部の細胞壁にぴったりとくっつきます。また、水分子同士の凝集力も、水分子を互いに引き寄せます。これらの接着力と凝集力により、水分子の柱が作られ、木部管を段々と上っていくのです。