JoVE Core
Chemistry
Chapter 20: Transition Metals and Coordination Complexes
20.5:
構造異性体
錯体における異性体
異性体とは、同じ化学式を持つ異なる化学種のことです。配位化合物の構造異性体は、結合異性体と配位圏異性体の2つに分類されます。
結合異性体 は、配位子を構成する異なる原子が遷移金属中心に結合できるような配位化合物にて見られます。例えば、CN−配位子は、炭素原子または窒素原子のいずれでも結合することができます。同様に、SCN−は、硫黄原子または窒素原子を介して結合することができます。結合異性化が可能な数種類の配位子をFigure 1に示します。結合異性化が可能な配位子の命名法は、どのドナー原子が金属イオンと結合しているかによって異なります。例えば、炭素原子を介して結合したCN−配位子をシアノと呼び、窒素原子を介して結合した同じ配位子をイソシアノと呼びます。
Figure 1. 結合異性化が可能なさまざまな配位子の一覧。配位子分子では、赤色の原子が中央の金属原子と結合しています。
配位圏異性体(またはイオン化異性体)は、内側の配位圏の一方のイオン性配位子が外側の配位圏のイオンで置き換えられたときに生じます。2つの配位圏異性体の簡単な例として、[CoCl6][Br]と[CoCl5Br][Cl]があります。
上記の文章は以下から引用しました。Openstax, Chemistry 2e, Section19.2: Coordination Chemistry of Transition Metals.
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