18.9
長期増強(LTP)は,シナプス前とシナプス後のニューロン結合の間に 時間の経過とともに起こるシナプス強化のプロセスです。1つのプロセスのなかで,シナプス前ニューロンが シナプス後細胞を繰り返し刺激すると,シナプス後膜におけるイオンチャネルの種類や数の変化,例えばN-メチル-D-アスパラギン酸(NMDA)という グルタミン酸受容体への変化を引き起こします。NMDA受容体は通常マグネシウムイオンによって不活性化されますが,反復刺激による強い脱分極により、マグネシウムイオンは置換されて カルシウムイオンが入れるようになります。このカルシウム流入は、第二のグルタミン酸受容体に達するシグナル伝達カスケードが開始します。アルファアミノ3ヒドロキシ5 メチル4イソキサゾリルプロピオン酸 が,膜に挿入されます。この場合、より多くの陽イオンがニューロンに流れ込み、シナプス前刺激に対して シナプス後反応が強くなります。LTPは学習に不可欠であり、継続は力なり」ということわざを裏づけるものです。シナプス前刺激が持続する場合、新しく強化された反応は数分から数週間以上続くため、継続は力なり」となるわけです。
長期増強(LTP)は、脳におけるシナプス可塑性(化学的なシナプスの強さを変化させること)の方法の一つです。LTPは、シナプス前とシナプス後の神経結合の間で時間をかけて起こるシナプス強化のプロセスです。LTPによるシナプスの強化は、長期抑圧(LTD)によるシナプスの弱化と相反する働きをし、共に学習と記…
著作権 © 2026 MyJoVE Corporation. 無断転載を禁じます。