末梢温感は 外気温の知覚で 肌から始まります 様々な深さに位置する 自由神経終末には 温度受容器 過性レセプター電位(TRP)科の 開閉型のイオンチャンネルが含まれます 受容体は特定の温度に 割り当てられています 例えば感熱群では 最初に見えてくる受容体のTRPV1は 摂氏42度より高い温度で 活性化されます 興味深いことに TRPV1には 唐辛子の活性成分の カプサイシンの結合部位もあります 特定の温度で 十分なTRPイオンチャネルが開くと 神経終末を脱分極し 温度を電気信号に変換します それで温度は 活動率によって符号化されます 温度が上昇すると 暖かさの検出繊維細胞では発火が増し 冷たさの検出繊維細胞では減少します 無害な温かさの情報と冷たさの情報は 信号をゆっくり伝達する 小さな無髄C線維を介して 別々に移動します 寒さの情報は 専用の高速有髄Aデルタ軸索でも 行うことができます 痛みを伴う温度情報は C軸とA軸の軸索により運ばれ 熱さと冷たさには分けられません すべての熱求心性神経は 脊椎で後根神経節に入ります ここでは情報が切り離され 視床下部に送られる前に 側を切り替えます そこから 無害な温度情報が 眼窩前頭皮質に送られます そして痛みを伴う温度情報は 前帯状皮質で処理されます