イトヨのオスが 他のオスからなわばりを 守る方法には 決まった行動パターンがあり それらは、一度開始すると通常完了まで行われる、直感的で決まりきった一連の行動です。繁殖期になると、赤い腹を持つイトヨのオスは 巣をつくり、赤い腹を持たないメスを誘惑し 生殖を行います。もし他のオスが近づくと 巣の主のオスは攻撃を開始します。興味深いことに、本物には見えない 下部が赤い魚の模型を近づけても 同じ攻撃行動が行われます。もし赤い部分が無い本物そっくりのイトヨの模型を 近づけても、オスは攻撃をしません。よって、赤い腹部は信号刺激であり 決まった行動パターンを引き起こします。これらのパターンは生得的なものであり、学習されるわけではありません。イトヨの場合は、この組み込まれた行動が 子孫を襲ったり卵を破壊しようとする 他のオスを追い払い オスが子孫残しやすくしています