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4.8:

リボソーム

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Ribosomes

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リボソームは、蛋白質を合成する構造体であり、核小体の中で生成され、これを構成するものとして、リボソームRNA や、あらゆる多くの蛋白質があります。この複合体は、二つに分けることが出来ます、大単位と小単位に。それと共に、その他の分子、例えば、伝令RNAや転移RNAといったものは 核膜の核膜孔 を通って流出します。一旦、細胞質の中に入ると、これらの構成要素は、結合します、これは、浮遊している間に、あるいは、近くの核膜孔の外側もしくは粗面小胞体に付着した状態で発生し、そこで生合成のプロセスが始まり、異なった結合部位で新たにタンパク質が作られます。タンパク質合成は極めて重要なものであり、リボソームは基本的に、全ての細胞の中にあります、例えば、内臓の中に酵素を作る あるいは脳の中の神経伝達物質を作るといった働きをします。

4.8:

リボソーム

リボソームは、メッセンジャーRNA(mRNA)によってコードされた遺伝情報をタンパク質に翻訳します。原核細胞と真核細胞の両方がリボソームを持ちます。ヒトの膵臓の分泌細胞のように、大量のタンパク質を合成する細胞には、何百万個ものリボソームが存在します。

リボソームは、リボソームRNA(rRNA)とタンパク質から構成されています。リボソームは、膜に囲まれていません(つまり特定の細胞機能を果たすにもかかわらず、リボソームは細胞小器官ではありません)。真核生物では、rRNAは核小体と呼ばれるリボソームの産生に特化した部分で遺伝子から転写されます。核小体の中で、rRNAは細胞質から運ばれてきたタンパク質と結合します。その結果、リボソームの2つのサブユニット(大サブユニットと小サブユニット)が作られます。

そしてこれらのサブユニットは、核膜の孔を通って核を出ます。翻訳の開始時にmRNAが小サブユニットに結合すると、大サブユニットと小サブユニットが互いに結合します。これにより、機能的なリボソームが形成されます。

リボソームは、細胞質内で集合できる遊離型リボソームと、核膜や小胞体の外側に付着した膜結合型リボソームがあります。一般的に、遊離型リボソームは細胞質で使用されるタンパク質を合成し、一方で膜結合型リボソームは膜へ挿入されたり、細胞小器官に入れられ、また細胞から分泌されるタンパク質を合成します。

リボソームは、mRNAとtRNA(transfer RNA)と結合しタンパク質を合成します。tRNAのアンチコドンループと呼ばれる特殊なヌクレオチドが、mRNAのコドンに結合します。tRNAは、もう一方の端にアミノ酸を運びます。このようにして、mRNAの遺伝情報は、1コドンずつアミノ酸鎖に翻訳されます。また、リボソームは、隣接するアミノ酸間のペプチド結合の形成を触媒し、ポリペプチドを生み出します。

mRNAがリボソームの小サブユニットに結合すると、tRNAはリボソームの大サブユニットにある3つの結合部位のうちの1つに結合します。これらの結合部位は、A部位(アミノアシルtRNA)、P部位(ペプチジルtRNA)、E部位と呼ばれます。mRNAが翻訳されると、新しいtRNAがAサイトに追加され、Pサイトに移動し、Eサイトで放出されます。成長したポリペプチド鎖は、大サブユニットの出口を通過します。タンパク質の合成が完了すると、リボソームサブユニットは解離するのです。

Suggested Reading

Wilson, Daniel N., and Jamie H. Doudna Cate. “The Structure and Function of the Eukaryotic Ribosome.” Cold Spring Harbor Perspectives in Biology 4, no. 5 (May 2012). [Source]

Gilbert, Wendy V. “Functional Specialization of Ribosomes?” Trends in Biochemical Sciences 36, no. 3 (March 2011): 127–32. [Source]