生物の多様性は、人間の健康、生産性、そして文化的価値における重要な要素です。多くの植物は昆虫や他の草食動物に対する防御のために 二次植物化合物を生産しますが、それらは人間のための薬としても機能します。さらに、ヘビやカタツムリのような 動物によって作り出された毒も,痛みや高血圧などの 慢性疾患の治療につながっています。人間は農業においても 生物多様性を生み出してきました。今日生産されている多種多様な作物は、収量を増やし味を改善するための 何千年もの選択的育種の結果です。生物多様性は、人々にきれいな水と空気を提供する 生態系の健康にとって不可欠です。カエル、カタツムリ、地衣類など、汚染されていない水と空気のある生息地でしか生きられない 種は多くあります。そして,多くの人が自然界の 美しさを楽しんでいます。これによって,エコツーリズムの収入が生まれ,そして多くの動植物は 人間の文化に深く根ざしているので、人々はそれらを保護する道徳的責任を感じているのです。