演繹的推論とは 一般原則に基づいて 特定の予測を行うのに用いられる 論理の一種です 特定の観察から 一般原則を推論する 帰納的推論の反対です 仮説を立て検証する過程で 両タイプの推論が用いられます 例えば科学者は ある種の蝶が 特定の種類の赤い花には 寄っていくものの 近くにある 非常によく似た種類の青い花には 寄って行かないことに 気づくかもしれません この情報から 帰納的推論を用いて 蝶を引き寄せるのは主に花の色だという 仮説を立てるかもしれません 一般的な仮説を立てた後 科学者は仮説が正しい場合に起こり得る 結果を幾つか推測します この場合 好む花の花びらの色を変えると 蝶が引き寄せられる対象が変わりますが 香りや花びらの形を変えてもそうはなりません その後 演繹的推を用いて 仮説が誤っていることを証明する実験を行い この場合は色が理由で 蝶が特定の花を好むのかというものです 実験の結果から さらに帰納的な仮説と 演繹的な予測が生じる場合もあります 例えば 科学者は 蝶は小さな花弁を持つ花を 避ける傾向に気づくかもしれません