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6.5:

運動の定量化

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Chemistry
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Quantifying Work

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システムの内部エネルギーは 熱と仕事の合計として 定義されていることを 思い出してください 熱は熱量計を使って 測定されますが 仕事はどのように 定量化されるのでしょうか?仕事は物体が受ける力の結果で 例えば 押されたり引かれたり 持ち上げられたりすることで 移動することです したがって 仕事は 力と距離に積に等しくなります 仕事の例はボールを ゴルフクラブで動かすことです エネルギーはクラブから ボールに移ります この場合 ボールは 周囲によって仕事が 実行される系です 化学反応では 仕事は系内の 複数の物理的または 化学的変化に 関連させることができます よくある仕事のタイプは 圧力-体積の仕事です エンジンのシリンダー内での 燃焼を考えてみましょう 燃焼は熱を 発生させるだけでなく ガスを発生させ これが仕事を行います シリンダー内のガスの 体積が膨張すると 周囲の外力に抗して ガスの圧力が ピストンを下に押し下げます 圧力とは ある面積に 作用する力と定義されています ここでは 膨張する 気体からの力は ピストンの底面の面に 分布しています つまり 力は 圧力×面積」です したがって 力×距離」である仕事は 圧力に作用する面積 と距離を乗じたものとして 書き換えることができます エンジンのシリンダーの場合は ピストンが動く高低差です 面積×高さ」がシリンダーの 体積であることを考えると 仕事の式は 圧力×系の体積変化」と 定義できます しかし 体積が増えて ピストンが 下に押し下げられるので 実際には周囲に 仕事をしていることになり 数値上は負の値になります したがって 仕事とは 圧力P×デルタV」の負の値 つまり膨張中に 発生した最終体積と 初期体積の変化と 定義されます 圧力-体積の仕事の単位は 通常 リッター-大気と 定義されます この単位は 従来のエネルギーの単位である ジュールに変換することができ 変換係数を使用すると 1リットルの大気は 101.3ジュールに相当します

6.5:

運動の定量化

システムが変化すると、内部のエネルギーが変化し、システムから周囲、または周囲からシステムにエネルギーを移すことができます。  

熱と仕事によってエネルギーが伝達されます。 内部エネルギー、熱、および仕事の関係は、次の式で表されます。

Eq1

熱が観測された温度変化の関数であるのに対し、仕事は圧力-体積の仕事と呼ばれる観測された体積変化の関数です。 仕事( w )は、ある距離( D )を通る力(F )として定義できます。

Eq1

圧力 – 体積の仕事(または膨張の仕事)は、システムが拘束圧力に反して周囲を押し戻すか、周囲がシステムを圧縮するときに発生します。 この例は、内燃エンジンの作動中に発生します。 ガソリンと酸素の燃焼反応は発熱します。 このエネルギーの一部は熱として放出され、一部はシリンダ内の気体を膨張させてピストンを外側に押すことで、仕事として実行されます。 反応に関与している物質がシステムであり、エンジンや残りの宇宙が周囲です。 システムは、熱と周囲の仕事の両方によってエネルギーを失い、内部エネルギーが減少します。

シリンダの体積が増加すると(気体が膨張するなど)、外部の力に抗って押されます。これが単位面積あたりの力として定義された圧力です。

Eq1

方程式 2 と 3 から:

Eq1

面積と距離( A × D )の積は、シリンダ内のガスの体積の変化( Δ V )と等しくなります。

したがって、

Eq1

膨張中に体積が増加するため、 Vfinal > Vinitial 、および Δ V は正の値になります。 ただし、正の膨張(つまり、システムが周囲で仕事する場合)では、 w は負である必要があるため、負の符号が関係式に追加されます。  

Eq1

この方程式によると、圧力 – 体積の仕事は、外圧(または対向圧)のマイナスに体積変化を掛けた値です。  

この方程式に基づく仕事の単位は L·atm です。 その他の便利な変換係数は次のとおりです。  

Eq1

Eq1

このテキストは 、 Openstax, Chemistry 2e, Section 5.3: Endalpy から引用しています。

Suggested Reading

  1. Schmidt-Rohr, Klaus. "Expansion work without the external pressure and thermodynamics in terms of quasistatic irreversible processes." Journal of Chemical Education 91, no. 3 (2014): 402-409.
  2. Gislason, Eric A., and Norman C. Craig. "General definitions of work and heat in thermodynamic processes." Journal of Chemical Education 64, no. 8 (1987): 660.
  3. O'Loane, J. Kenneth. "Adiabatic changes: Reversible and irreversible changes involving only pressure-volume work." Journal of Chemical Education 30, no. 4 (1953): 190.