受容体には酵素として働き 化学反応を加速する分子もあります。例のひとつとして受容体チロシンキナーゼ(RTK)があります。シグナル伝達分子であるリガンドが 2つの結合したRTKに結合して二重化します。このプロセスにより受容体のチロシン部が活性化され リン酸化反応と呼ばれるプロセスで ATPからリン酸基が 二重体の反対側のチロシンに移動します。すべてのチロシンにリン酸基が結合したら 二重体が完全に活性化します。ここで、異なる種類のリレータンパク質が 特定のリン酸化したチロシンに結合し 形の構造変化を経て それぞれのシグナル伝達経路を開始し 細胞反応を起こします。